渋谷文芸食堂は、本のコーナーを設けております。毎回、何となくテーマを決めて運営が準備をしたり、ボランティアさんにお持ちいただいております。今回、第二回の渋谷文芸食堂に集った、「夏」をテーマにした本の一部を、推薦人のコメントと共にご紹介致しますのでよろしければお読みください。もちろんテーマ以外の本もございます。
8月31日 テーマ:夏
タイトル/著者/出版社/(推薦人)
紹介意図やコメント
の順で紹介していきます
権利に配慮して、書影の掲載は行っておりません。ご了承ください。
ふたりのイーダ/松谷 みよ子/講談社青い鳥文庫/神泉 薫
原爆詩集/峠 三吉/岩波文庫//神泉 薫
ふたりのイーダは、原爆をテーマにした子供向けの物語で、原爆詩集は原爆に関連した反戦の詩集になります。夏といえば過去の戦争を振り返る大切な季節です。物語や詩は過去の記憶をイメージする良い手段ですのでこれを機に選んでみました。ラジオでもご紹介しているのでよろしければ合わせて是非触れてみてください。https://youtu.be/RRgitWRV5ww?si=mpNwuq8c-ZgWDPw0
海のいきもの図鑑/フクイサチヨ 絵 ・海遊館 監修/イーストプレス/ボランティアさんより
夏といえば、海、、、だけで選びました。本には詳しくないので、夏のストーリーでの選択が出来ませんでした。。イラストがかわいいので、文字が読めない子どもでも本を開いて楽しめるのではないかと思いました.
かくされた意味に気がつけるか? 3分間ミステリー 5つのパズル/黒 史郎/ポプラ社/河野紡
小さなお子様より小学生高学年用にと思い購入しました。
大きなストーリーはあるのですが、そこまでに同音異義語や花言葉など色々多用された小話が集められた本です。どこからでも読めますし、ちょっとくすっと笑える話もあります。挿絵がないので自由に想像して読むことが出来ます。小学生中〜高学年にぴったりかと思い選びました。(例えば、シンデレラの話はキレイな靴を片方だけ落としてしまった女性を探す話ですが、実は王子は靴のもう片方が欲しくて持ち主の女性を探していただけだった等)
お子様に読んでいただけると幸いです。
素数ゼミの謎/吉村 仁/文藝春秋/藤田 岳斗
13年あるいは17年おきに大量発生する不思議なセミについて生態系や歴史を追いながら
科学的に易しく解説している本です。
夏の風物詩であり、我々の生活に身近なセミと数学で学ぶ素数はどのように関係しているのか…?この本を読んだら友だちや大人に「素数ゼミって知ってる?」と、つい自慢したくなるかも。
生活に身近なものも教科横断的に捉えられると伝えたく選書しました。
海の仙人/絲山秋子/河出文庫/ボランティア
宝くじで3億円を当てた主人公、河野勝男は仕事を辞め、海の近くで独り暮らしをしている。ある日、神様・ファンタジーが河野の元を訪れ同居生活が始まる。そんな河野に想いを寄せる2人の女性との間で彼は何を思うのだろうか…。
夏がテーマということで、海の近くで暮らす話であるこの本を選びました。
人は孤独を抱えながらも、光を探し続けて生きていく。人生について考えさせられる内容になっています。
少し大人向けな本なので、大人の方々に読んで頂きたいと思います。
トリガール/中村 航/角川文庫/船岡 佳生
私の中で、夏=鳥人間コンテストの印象が強いです。2020年まで毎年夏に大会に出場していました。『トリガール』は鳥人間コンテストに打ち込む女性パイロットを描いた作品です。何かに情熱を注ぐのも、夏という季節はピッタリだと思います。映画化もされた作品ですのできっと多くの方に楽しんでいただけるはずです。お子さんには大学生の話になるので、少し遠い未来かもしれませんが、きっと何か全力で目指すきっかけになれば。
次回以降に向けて
次回はテーマ:スポーツの予定です。
スポーツをテーマにした本でおすすめのものがございましたら是非ご紹介いただけましたら幸いです。
(必ずしも、当日にお持ちいただく必要はございません。)
本をご紹介いただける方は、フォームに御記入ください(匿名可)
https://forms.gle/HUSVhTJY74DxhgcD7