詩人が詩を書くきっかけは人それぞれですが、日々の生活にインスピレーションを置く場合が体感的に多い気がします。「創作」全般にとっても、「日常」と完全に切り離して創作することもアーティスト全員ができることではないでしょう。表現は「毎日」を表し、毎日は「表現」を生むのではないか。

 そんなことを考えていたら、ふと日常を表現することで鮮やかに振り返ることができないかと閃きました。それは絵でも、動画でも、写真でも、物語でも、日記でもいいですが、中でも多くの人にとって詩が最適ではないか。
 まず、最近は日記を書く人が減ったと言います。スマホで書くという人もいれば、日々更新するSNSが日記代わりという方もいるのでしょう。一方で、ある程度のことを書こうとすると、どうしても長い文章が必要となり、時間が掛かる。だから継続し難いし、読み返し難い。
 次に、手軽さといった点では写真や動画がありますが、これはこれで気持ちを記録するのに難しい。「面白い」と思って撮った写真を半年後に見返したときに「なぜ、こんな写真撮っているのだろう」と首を傾げることがあります。
 詩であれば、気持ちも書ける。自分の好きな表現ができるはずです。また、日記ほどは長くないし、読み返しもしやすい。半年後に見返したときにさらに意味を深めることもできるでしょう。絵や彫刻などのメディアよりも「上手い」「下手」が明確ではないため、多くの人が実践できるだろう。

 そう思ったときに実践してみたのが「月詩」です。日ごとに書くということも試しましたが、あまり日々に差がない場合、あまりにも日常的な瞬間を切り取り過ぎてしまうため、30日くらいが良いかとしました。つまりひと月です。書いたものを個人的に電子出版してみました。いただいたお声としては、大体「詩としての価値はわからないけれど、他者が日々をどのように感じ生きているのか知ることができて興味深かった」というお声を頂きました。
 ということで、PoetryFactoryとしても詩を身近にし、魅力を見出す大きなきっかけになるのではないかと思い、本格的に1月以降、ヒアリングや調査、コンテンツ開発を行なってまいりました。定期的なイベントを開催すると共に、毎月同じ仲間が集まり、語り合いながら詩を書いて、日々を振り返ることを徐々にコミュニティ化して参ります。

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