汗山

逸見猶吉

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茫々たるところ 無造作に引かれし線にはあらず バルガの天末。 生き抜かんとする 地を灼かんとするは 露はなる岩漿の世にもなき夢なり あはれ葦酒に酔ふ 旧き靺鞨の血も乾れはてゝ いまぞ鳴る風の眩暈。     ――山汗は蒙古語にて興安嶺の意なり――

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