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A POEM FOR EACH MONTH

月詩

月詩とは、一か月の出来事や感情を振り返り、その月に残ったものを一篇の詩として記録する創作方法です。

「月の詩」ではありません。読みはげっし。日記のように事実を順番に記録するのではなく、その月に残った出来事・感情・景色・会話から一つの核を選び、自由な形式の詩にします。

月詩が結んでいる三つのこと

  1. 時間の編集30日をそのまま記録せず、忘れたことも含めて一篇に圧縮します。
  2. 詩による自己記録事実だけでなく、そのときの温度、違和感、比喩まで残せます。
  3. 同じ月を生きた人との交換同じ一か月が、人によってまったく違う作品になります。積み重なれば、個人の記録であると同時に、複数人による時代の記録になります。
  • 一夜限りと言わないで

    みんなが寝静まった後に 夜通し囁き合った 下らない二人だけの秘密 浮かび上がる南瓜に 縞々のキャンディ 甘い香りに誘われて 星降る夜を駆け抜ける Trick or Treat You're my trickstar 仮装していても分かるように こっそりと決めておいた 誰にも内緒の合言葉 色とりどりのお菓子に 浮足立つ人々

    小林 広平

  • 多分、秋だから

    赤爪の手指を 螺旋状に伸ばす やがて束になり灯る 道標を残す 妖艶と拒絶を携えて 悲願を餌に朱く すくすくと高く 彼岸を創る 機械頼りの冷風を切って 温い陽気と狭間で揺蕩う 繰り返し微睡んで 涅槃を観るスヌーズ 多分秋だから 悪戯に メランコリッククルーズ

    障照

  • 会

    ユーハ、ユーハ 私はまだこの部屋に居ないから 鼻を切るのはやめてくれないか 君は用がないの? 16Gのニードルを背中から刺して欲しい ネギを買うなら家で食べてよ あの場所にいるとアトピーが再発する これを無く、しやうた君、色色し 剃り残しが何か伝えてる でもごめんね 点字は読めないんだ

    岸数

札は右から左へたどれます詩の続きは、札の中を送って読めます

月詩について

月に一度、自分の30日間を振り返る取り組みとして2024年に始まりました。「日記」にちなんで「月詩」と名づけ、対話・創作・朗読・解説を含むワークショップとして続けています。2025年からは、ワークショップの参加者だけでなく広く作品を募り、「月詩+ライナーノーツ+写真」の形で掲載しています。

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