狂人と鏡
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友よ
わが一人の愚かなる人間の為めに
秘かに鏡を用意して呉れ給い
そこに一人の狂人がいる
彼は真紅の夢を胎むことによって
恋をする愚かな狂おしい男である
彼の室は赤
壁の地図も赤
彼の思想も赤
赤
赤
赤
点々 点々 ベタベタ
赤色の中に芽ぐむ一人の生
友よ
彼は横臥することを好む
今こそ
彼に鏡を与えよ
おお そして
見ろ!
彼の狂態が初まるのだ!
殺せ!
(殺さねばこそ!)
狂人 狂態 絶叫
悔やせぬ
悔やせぬ
吾々は狂人の舞踏を拍手して迎えるばかりだ!
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