天の海
本文の表示
始皇よ
長城の如けん
うねうねと連らなる山脈
駅路より駅路へ
人は人をたよりて
母を父を子を友を同胞を
旅するものの心つたえて
赤き逓送車のまわりゆくまで
極みなき地平の物語り出る物語り
丘に上り我は今日も
駅逓の旗を見ん
(郷土は峡谷に馥郁たる香の花を秘めて
知られざる時代に埋もれゆくよ)
太古の儘なる森林に入りて
もの思う男もあり
禿山の頂に立ちて
山脈の彼方なつかしの海にあらずやとふるさとへの思いをよせる男もあり
されど、されど
始皇よ
長城の如けん
うねうねと連らなる山脈の此方にありて
日常見る
地の海ならじ
天の海をゆく
白鯨のありて
そを追える数多の捕鯨者
我世の中を過ぎゆくなり
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
天の海の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
天の海に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。