よろこびはその道から
本文の表示
夕暮
仕事につかれ
「赤と黒」とを手にもって
縁側に腰かけている
きょうも 空しいままに暮れた
わがよろこびの小径を眺めながら。
松の木と木の間をぬけて
草道はうねり
あっちの林へ消えている
その道の果はこの庭
この間の嵐で 松の落葉の散りしいた
この小径はよろこびの小径
夕方、六時が半分すぎた頃
この道から おかしな二輪車があらわれる
草の上だから音もなく
樹間にちらつく俥夫の白シャツは
わたしの うれしい前じらせ
車がとまり
その幌のなかから
溢れ出す わたしのよろこび
この小径は よろこびの小径。
きょうも空しく暮れるよろこびの小径を眺め
わたしは考えている
ああ もし あした この小径に
あのよろこびが溢れ出したら
わたしは泣き出さないでいられようか、と。
これは それほどわたしの
よろこびの小径
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
よろこびはその道からの談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
よろこびはその道からに寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。