如是

末吉安持

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凶会日は凶会日と見て 病めるもの衰へしもの、 床の上にすなほに僵れ、 瓶の身は砕けてちりて、 滅亡に入らむ。 床の上に破れぬ、花瓶、 されどそが『こゝろ』は如何に、 すなほにと云へど、やさしき、 砕けにはあらず、はげしく 叫ぶを聞きぬ。 人の子は瓶にもあらず、 運命は運命と観て、 秋のくれ、死ぬるといふ夜、 ほのかなる燭の火のかげに、 題目をこそ―― 蝋燭はかすかに音し、 黄ばむ火は寒げに揺れぬ。 刻々に面がはりゆく あゝ死相――刹那よ黒く、 つくは呻吟。 破瓶を画師うち抱き、 死人を法師みちびき、 秋の野へ、葬りの途に、 また聞きぬ、見ぬ、黒牛の これも呻吟。

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