秋意
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地殼に泌み透る蟬の鑢 す
產卵をたゝくレグホンの羯鼓
臺所に滌がれてゐるコツプは
松林に水晶の光素を響かせる
詩集にうな垂れた感覺に
ひた〓〓、 ひた〓〓とおし寄せる
大氣の冷けさ
胡瓜の止め木に襟飾の蜻蛉
科陽に衷神せる靑白き禁慾
トマト畑を駈け拔けた酸敗せる雲は
茄子の下ツ葉に
金色の叩頭を搖る
矩形を立體せる窓の彼方
雲の夢を捜れば
渡り來る風の白さ
遮る翳もない石階の寄木細工
雲を浮べた雀のゐる田疇
山門の銅牛は晝間の月に向て
無音の咆哮を斷續する
書院の寂莫を破る筧水の點滴
鳶の影を螺鈿して
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