靜夜吟
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夢皆深し萬象の
眠も夜も半にて
神秘の幕は垂れにけり
今は下界も聖からむ。
東の空を昇り來る
星また星に聲も無し
西の空行き沈み行く
星また星に思あり。
消えては凝ほる千萬の
露のしづくに光あり
凝りては消ゆる千萬の
しづくの露に心あり。
時に微風の一そよぎ
知らず過ぎ行くたが魂か
時に流るゝ星いくつ
知らず落ち來る何の魂。
あゝ靜かなる夜の色
浮世の夢をさめいでゝ
なが永劫のふところに
憂の子らを入らしめよ。
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