白の微動(十一月)

福士幸次郎

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中空の輝き 並木の梢は尖り 目覺めた光は建物の角かどに 鮮かな煌きの夢を抱く 廢れた洋館の空氣の 空しい音は遠ければ遠いほど…… 擦り合ふ樹林に かすかにかかる 晝の思ひに慄ふ壁のにほひ ああ、崩れ掛けた壁に 日光の漂ひの 輝かしく、又痛々しい 單色の顫動 冷笑の鋭さ―― 亡びた空想を嘲ける色 胸もあらはに投出した 其の崩壞! 跡! 煌き、波立つ光の上を 冬の日は殘りなく 微動し渡る

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