緑蔭
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朝の冷し肉は皿につめたく
せりいはさかづきのふちにちちと鳴けり
夏ふかきえにしだの葉影にかくれ
あづまやの籐椅子によりて二人なにをかたらむ。
さんさんとふきあげの水はこぼれちり
さふらんは追風にしてにほひなじみぬ。
よきひとの側へにありてなにをかたらむ
すずろにもわれは思ふゑねちやのかあにばるを
かくもやさしき君がひとみに
海こえて燕雀のかげもうつらでやは。
もとより我等のかたらひは
いとうすきびいどろの玉をなづるがごとし
この白き鋪石をぬらしつつ
みどり葉のそよげる影をみつめゐれば
君やわれや
さびしくもふたりの涙はながれ出でにけり。
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