初夏の歌
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今は初夏! 人の認識の目を新しくせよ。我我もまた自然と共に青青しくならうとしてゐる。古きくすぼつた家を捨てて、渡り鳥の如く自由になれよ。我我の過去の因襲から、いはれなき人倫から、既に廢つてしまつた眞理から、社會の愚かな習俗から、すべての朽ちはてた執着の繩を切らうぢやないか。
青春よ! 我我もまた鳥のやうに飛ばうと思ふ。けれども聽け! だれがそこに隱れてゐるのか? 戸の影に居て、啄木鳥のやうに叩くものはたれ? ああ君は「反響」か。老いたる幽靈よ! 認識の向うに去れ!
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