冬夜の風

半谷三郎

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こんな悒せい孤獨の室でも 風はどうでも這入りたいのだ それで立てつけの惡い窓や障子を 屋外はなほ悲しい冬の夜だから こんな薄闇い電燈の灯かげでも 先刻からしきりにがたがたとゆさぶつてゐるのだ 乏しい火桶の切炭でも 風にとつては無上に有難く望ましいものなのだ 「東へうろうろ 西へうろうろ おそらくそんな小さい風の一種もあるだらう」と 超人間的な詩を詠みすてた 詩人の心もこんな晩には思はれてくるのだ 引用旬 加藤介等氏或風

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