海の非情
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うねりは深甚な藍青にくろまり
キレの剄い気流のましたを落ちながれ 漂ひ
油然と息をひそめ また一瞬にたかまつて
砕けちり 錯乱する それもあらたに
しづかな凄みの渦を巻きかへし おもひ返して 奈落へと墜ちなだれ うねり
ああ 繰り返しの歯向つてくる無明の表情 これは涯しない肉体だ
この目にみえて 見えるともない怒りこそ永遠の所有から
踏み出す万の手の露はなるつながり
鹹水に裸をさらしていま無尽な夢と格闘の
槍穂の束のぎらぎらに醒め
醒めきれぬまゝに立ち邀はふとしてゐるが……
うねりはおほまかな足摺りで 灼ける水平から寄せてくる
陸地をむざんに噛んでゐる
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