奴等はこんな花をもつて

梶浦正之

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奴等はこんな花をもつて 時折、 私を訪れてくれなければ不可ない。 雪割草の一輪をもつて 錐のやうに魂の中心へきりきりと喰ひ込む奴。 アマリリスの一輪をもつて きつい抱擁の坩堝となり心身を壓縮し溶解して了ふ奴。 25 向日葵の一輪をもつて 灼〓の太陽へ頭腦の面を向けしめる奴。 水仙の一輪をもつて たゞ一枚の端書に全靈を澄ましめる文句を吐かす奴 奴等はこんな花をもつて 時折. 私を訪れてくれなければ不可ない。

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