幼年

金鍾漢

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

ひるさがり とある大門のそとで ひとりの坊やが グライダアを飛ばしてゐた それが 五月の八日であり この半島に 徴兵のきまつた日であることを 知らないらしかつた ひたすら エルロンの糸をまいてゐた やがて 十ねんが流れるだらう すると かれは戦闘機に乗組むにちがひない 空のきざはしを 坊やは ゆんべの夢のなかで 昇つていつた 絵本で見たよりも美しかつたので あんまり高く飛びすぎたので 青空のなかで お寝小便した ひるさがり とある大門のそとで ひとりの詩人が 坊やのグライダアを眺めてゐた それが 五月の八日であり この半島に 徴兵のきまつた日だつたので かれは笑ふことができなかつた グライダアは かれの眼鏡をあざけつて 光にぬれて 青瓦の屋根を越えていつた

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。

まだ解釈・感想はありません。

幼年の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

幼年に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる