晩春

木下夕爾

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水車はたうとう止つてしまつた あんまり時間が重すぎたので- 樹の幹にもたれて僕は待つた 驟雨がやつてくるのを さうしてあたらしい水がまた水車を動かすのを 栗の花のかげから 噂話のやうに 二つの顏が出てくる 近よるとクンメルフエルド氏液の匂ひがする

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