尿する和蘭陀人

北原白秋

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

尿する和蘭陀人………… あかい夕日が照り、路傍の菜園には、 キヤベツの新らしい微風、 切通のかげから白い港のホテルが見える。 十月の夕景か、ぼうつと汽笛のきこゆる。 なつかしい長崎か、香港の入江か、葡萄牙?佛蘭西? ザボンの果の黄色いかがやき、 そのさきを異人がゆく、女の赤い輕帽………… 尿する和蘭陀人………… そなたは何を見てゐる、彎曲の路から、 斷層面の赤いてりかへしの下から、 前かがみに腰をかがめた、あちら向きの男よ。 わたしは何時も長閑な汝の頭上から、 瀟洒な外輪船の出てゆく油繪の夕日に魅せられる。 病氣のとき、ねむるとき、さうして一人で泣いてゐる時、 ほんのしばらく立ちどまり、尿する和蘭陀人のこころよ。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

尿する和蘭陀人の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

尿する和蘭陀人に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる