わが部屋
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わが部屋に、わが部屋に
長崎の繪はかかりたり、――
路のべに尿する和蘭人の――
金紙の鎧もあり、
赤き赤きアラビヤンナイトもあり。
わが部屋に、わが部屋に
はづかしき幼兒の
ゆめもあり、
かなしみもあり、
かつはかの小さき君の
なつかしき足音もあり。
わが部屋に、わが部屋に
奇異なる事ありき、
かなしきはそれのみか、
その日より戸はあかず、…………
せんなしや、わが夢も、足音も、赤き版古も。
わが部屋に、わが部屋に
弊私的里の從姉きて
蒼白く泣けるあり。
誰なれば誰なればかの頭
醫者のごと寄り添ひて眠るやらむ。
わが部屋に、わが部屋に、
ほこらしく、さは二人。
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