ヌタプカムシペ山脈の畔り

今野大力

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色づく木々の丘の上の林へ 今日一日私は出かけた めずらしい晴天である 葡萄の葉と楡と、楢と栓とそれらみんな色づいて来た 最早すべて葉を落したものもある つたをたぐって丘に登る時 私は愉快である 登って見下せば又愉快である みごもった稲田を広い平野の端から端へ 見てゆくのも愉快である いろんな野菜の収穫の終った畑も 今は黍と芋蔓がしょんぼりと残っているのみで、 麓の清い澄んだ流れは紅い木の葉を浮べて流れている 木の葉を蹴って狭い山路をゆけば どんぐりがころころといくつもいくつも転んで行く ある処は焚火の跡もあり 弁当を食べた空箱もある 私は見晴しのいい処を探ねて行った そして帰りは タバコの空箱を拾って どん栗を入れて 弟と妹のお土産とした。

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