風景

宮沢賢治

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雲はたよりないカルボン酸 さくらは咲いて日にひかり また風が来てくさを吹けば 截られたたらの木もふるふ  さつきはすなつちに廐肥をまぶし    (いま青ガラスの模型の底になつてゐる) ひばりのダムダム弾がいきなりそらに飛びだせば   風は青い喪神をふき   黄金の草 ゆするゆする     雲はたよりないカルボン酸     さくらが日に光るのはゐなか風だ (一九二二、五、一二)

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