代表作から読む
詩集と収録作品 5冊
『春と修羅』
宮沢賢治が生前に刊行した唯一の詩集。副題を「心象スケッチ」とし、自然科学・宗教・農村の像を独自の言葉で重ねた。
『文語詩稿 五十篇』
賢治が晩年に文語定型で書きためた未定稿の詩群。生前は刊行されず、没後に編まれた全集で発表された。表題どおり五十篇からな…
- 〔いたつきてゆめみなやみし〕 いたつきてゆめみなやみし
- 〔水と濃きなだれの風や〕 みずとこきなだれのかぜや
- 〔雪うづまきて日は温き〕 ゆきうづまきてびはぬくき
- 〔温く妊みて黒雲の〕 ぬくくはらみてくろくもの
- 暁 あかつき
- 上流 じょうりゅう
- 〔打身の床をいできたり〕 うちみのゆかをいできたり
- 〔氷雨虹すれば〕 ひさめにじすれば
『文語詩稿 一百篇』
『文語詩稿 五十篇』と対をなす、賢治晩年の文語詩の未定稿群。農村と労働、信仰と自然を七五調の文語で刻んだ百篇を収める。
『春と修羅 第三集』
賢治が『春と修羅』に続けて編もうとした未刊の詩集。農学校を辞して羅須地人協会を営んだ時期の作を、自身の作品番号とともに…
『詩ノート』
賢治が手帳に書きつけた詩の草稿群。作品番号を付した推敲途上の詩篇で、晩年の心象と農村の生活が刻まれている。
- 七四四病院 ななよんよんびょういん
- 七四五〔霜と聖さで畑の砂はいっぱいだ〕 ななよんごしもときよしさではたけのすなはいっぱいだ
- 一〇〇一汽車 いちれいれいいちきしゃ
- 一〇〇二〔氷のかけらが〕 いちれいれいにこおりのかけらが
- 〔凍ったその小さな川に沿って〕 こおったそのちいさなかわにそって
- 一〇〇三〔ソックスレット〕 いちれいれいさんそっくすれっと
- 一〇〇四〔今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです〕 いちれいれいよんきょうはいちにちあかるくにぎやかなゆきおりです
- 一〇〇五〔暗い月あかりの雪のなかに〕 いちれいれいごくらいつきあかりのゆきのなかに
詩集に収めていない作品 107篇
- 〔青びかる天弧のはてに〕 あおびかるてんこのはてに
- 青柳教諭を送る あおやぎきょうゆをおくる
- 〔あくたうかべる朝の水〕 あくたうかべるあさのみず
- 〔雨ニモマケズ〕 あめにもまけず
- 〔いざ渡せかしおいぼれめ〕 いざわたせかしおいぼれめ
- 〔馬行き人行き自転車行きて〕 うまいきじんいきじてんしゃいきて
- 駅長 えきちょう
- 丘 おか
- 会計課 かいけいか
- 開墾 かいこん
- 開墾地 かいこんち
- 〔かくまでに〕 かくまでに
- 釜石よりの帰り かまいしよりのかえり
- 烏百態 からすひゃくたい
- 看痾 かんあ
- 〔館は台地のはななれば〕 かんはだいちのはななれば
- 〔甘藍の球は弾けて〕 かんらんのたまはひけて
- 樹園 きえん
- 機会 きかい
- 饗宴 きょうえん
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