富士とほく
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をちかたに富士の嶺しろく
たかわたる風はさむけれ
あづさゆみ春はきむかふ
かたをかの桑の畑に
桑の芽はもえてあたらし
巣だちする鳥のひいなの
朝明けにさへづるごとく
みどり葉のみどりはさやに
うたひづるうたのあはれを
われは聽く石たかき路
萬物は生々として
うなじあげ雲をよぶがに
身をふるふ國のさなかを
さすらへどなほつめたかる
わがこころひとり古りしか
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