晝の月(『閒花集』収録)

三好達治

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――この書物を閉ぢて 私はそれを膝に置く 人生 既に半ばを讀み了つたこの書物に就て ……私は指を組む 枯木立の間 蕭條と風の吹くところ 行手に浮んだ晝の月 ああ あの橇に乘つて 私の殘りの日よ 單純の道を行かう 父の許へ

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