涙
本文の表示
とある朝 一つの花の花心から
昨夜の雨がこぼれるほど
小さきもの
小さきものよ
お前の眼から お前の睫毛の間から
この朝 お前の小さな悲しみから
父の手に
こぼれて落ちる
今この父の手の上に しばしの間温かい
ああこれは これは何か
それは父の手を濡らし
それは父の心を濡らす
それは遠い國からの
それは遠い海からの
それはこのあはれな父の その父の
そのまた父の まぼろしの故郷からの
鳥の歌と 花の匂ひと 青空と
はるかにつづいた山川との
――風のたより
なつかしい季節のたより
この朝 この父の手に
新らしくとどいた消息
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
涙の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
涙に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。