青き蜜柑
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愁ひ来て丘にのぼりて
酸の香る蜜柑もぐなり
悲しみの青き蜜柑を
栗林こえて見ゆるは
背きにし君の町なるぞ
ゆふぐれに深く沈みて
掌にしみる青き蜜柑よ
そをかみて何を思はむ
昔の日は皆空しきに
ああされど君も寂しと
この丘の青き蜜柑の
その香りなぜか愛でたり
自らの影をふみつつ
ゆふぐれの丘を下りき
掌に悲し青き蜜柑よ
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