恐怖
本文の表示
道をたづねてきたひとが
ひと晩に三度もやつてきた
三度ともわたしはそれを教へた
暗い晩で
雲がさかんに寒ぞらに走つて
砥ぎ出された星がいくつも輝いてゐた
その人はその晩はさすがに最う來なくなつた
しかし私はどうしても來るやうな氣がした
暗い星ぞらをみてゐると
ぬかつてゐる道をあるいてゐるその人が見えるやうな氣がした
わたしは机にもたれては
聞耳を立ててからだを凝らしてゐた
もしやその人がふいに來はしないかと
胸がどきつくほど落ちつかなかつた
窓はいくども開けてみた
暗さが、暗さを折りかさね窓につづいてゐた
たうとうその人は來なかつた
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
恐怖の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
恐怖に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。