冬の草
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風はなぎたり庭にでて
落葉かきつゝふと見れば
冬木のもとや石の下
名もなき草の芽ばえのみ
冬日に青くかゞやきぬ。
菊はしをれて垣は破れ
鳩も声なく雀さへ
飢ゑてこゞゆる冬の庭。
踏まれながらに草の芽の
もゆるいのちぞいぶかしき。
いのちの泉さぐるとも
いかで解くべき世の謎を。
謎にも似ずや浮雲の
行方たづねて行くひまに
雲はあとなく消えぬべし。
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