海をわたつて

西谷勢之介

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-西戶崎詩篇その一- 小一時間も船に乘つて海をわたると もう立派に航海者だと ここの砂山に來てふと思つた。 それは海に何か不思議な情熱がこもつてゐて 時間と空間とを祕密の扉に閉ぢてしまふのではあるまいか。 海の悅びが輕快な律調となつて 私の心を抑揚してゐると ここの砂山に來てふと思つた。 -一一、一一六-

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