小さな出来事

野口雨情

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足の短い狛犬はポチに嚙ませてやりませう 糸のたるんだ風船と空氣のぬけた護謨毬はタマに嚙ませ でやりませう 薄機の廻らぬ自働車は銃業の臺へ載せたまま馬車に纏か せてやりませう 翼のゆがんだ木兎は牛に踏ませてやりませうか、 馬に踏 ませてやりませうか、 うしろの沼へ捨てませうか 飛べなくなつた飛行機と共に窓から投げませう 硝子の中の人形も明日はお暇やりませう 何つかの島へ着くように 島の人形になるように 桐の小函に帆をかけて-大川の水に流してやりませう

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