北国人と四月

小熊秀雄

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四月の北国はうれしい みな雪がとけてゆくから嬉しい なかには福寿草が生きてゐるのだよ 雪はさまざまの断面をもつてゐるなつかしい 冬の層をつくつて居る お日さまもむろん俺等の味方で けさも雪どけの雨を降らして呉れた    × だい一の層からはひさしのとれた子供のしやつぽ 第二の層からは片つぽの白足袋とぱいなつぷるの空罐 だい三の層からはあきあじの骨と短い防寒靴    × それぞれはみな春の歓迎者で提灯行列の参加者である   一九二二年作

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