疊の國の女
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中形の、 汐色の縮のひとへ地が、 すわつてゐる廿三四の女の腰を、 地もさけさうに
びつたりと包んでゐる。
そと股のあたりから帶へかけて、 ぐつと引きあげた曲線は、 たるみをもつてゐるや
うでゐて、 しかも、 張りつめた、 こもつた、 マグネチカルな、 ふるへを見せてゐる。
女は、 くづしてゐた片ひざを、 やゝひらいて、 身を、 のばした。
しめてゐた、 しごきの緋鹿子が、 よこに、 際だつて一すぢ、 そのむつちりとした肉
體に、 くひ入るやうな、 さうして、 壓しつけるやうな、 と云つて、 いたくはなささう
な、 くゝりをあたへてゐる。
たゝみの國の日本の女は、 すわつて、 はじめて、 女には尊むべきマヂカルな性の美
を、 色々な紐や帶で、 ゆひくびつたあひだから、 現はしてゐる。
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