きりぎりす
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去年蔦の葉の
かげにきて
うたひいでしに
くらぶれば
ことしも同じ
しらべもて
かはるふしなき
きりぎりす
耳なきわれを
とがめそよ
うれしきものと
おもひしを
自然のうたの
かくまでに
舊きしらべと
なりけるか
同じしらべに
たへかねて
草と草との
花を分け
聲あるかたに
たちよりて
蟲のこたへを
もとめけり
花をへだてて
きみがため
聞くにまかせて
うたへども
うたのこゝろの
かよはねば
せなかあはせの
きりぎりす
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