ごろすけ一

薄田泣菫

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山家そだちの五郎助が、 町へ出てから二十日目に、 うまれの里が戀しうて、 峠の道へ來かかれば、 いたづら好きの梟が、 「五郎助もつと奉公」と、 寺の和尚の口眞似を、 「さうでござる」と五郎助は、 山をあちらへ、とぼとぼと またも町へと後がへり。

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