三羽雀

薄田泣菫

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わたしの裏の梅の木に、 雀が三羽止まつて、 一羽の雀のいふことに、 「うちの子供のいたづらな、 わたしの留守をよいことに、 卵は盜む、巣はこはす、 なんぼ鳥でも生の子の いとし可愛はあるものを。」 なかの一羽のいふことに、 「うちの子供のもの好きな、 わたしが山へ行つた間に、 つひこつそりと巣の中へ、 雲雀の卵をしのばせて、 知らぬ繼子を孵へさせた。」 あとの一羽のいふことに、 「うちの子供のしんせつな、 わたしの子らが巣立して、 つひ路邊へ落ちたとき、 まるいお手手にとりあげて、 枝にかへして呉れました。」

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