Ⅸ 樹木の影に

立原道造

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日々のなかでは あはれに 目立たなかつた あの言葉 いま それは 大きくなつた! おまへの裡に 僕のなかに 育つたのだ ……外に光が充ち溢れてゐるが それにもまして かがやいてゐる いま 僕たちは憩ふ ふたりして持つ この深い耳に 意味ふかく 風はささやいて過ぎる 泉の上に ちひさい波らは ふるへてやまない……僕たちの 手にとらへられた 光のために

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