行軍一

竹内浩三

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

白い小学校の運動場で おれたちはひるやすみした 枝のないポプラの列の影がながい ポプラの枝のきれたところに 肋木の奇妙なオブジェに 赤い帽子に黒い服の ガラスのような子供たちが 流れくずれて かちどきをあげて おれたちの眼をいたくさせる 日の丸が上っている 校舎からオルガンがシャボン玉みたいにはじけてくる おれのよごれた手は ヂストマみたいに 飯盒の底をはいまわり 飯粒をあさっている さあ この手でもって「ほまれ」をはさんで うまそうにけぶりでもはいてやろうか 雲で星がみえなくなった まっくらになった みんなだまっていて タバコの火だけが呼吸している まだまだ兵営はとおくにある 村をこえて 橋をこえて 線路をよこぎって ひるま女学生が自転車にのっていた畑もよこぎって ずんずんあるかねばならぬ 汗がさめてきた うごきたくない 星もない道ばたで おれは発熱しながら 昆虫のように脱皮してゆくようだ

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

行軍一の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

行軍一に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる