海光

上田敏

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兒等よ、今晝は眞盛、日こゝもとに照らしぬ。 寂寞大海の禮拜して、 天津日に捧ぐる香は、 淨まはる潮のにほひ、 轟く波凝、動がぬ岩根、靡く藻よ、 黒金の船の舳先よ、 岬代赭色に、獅子の蹈留れる如く、 足を延べたるこゝ、入海のひたおもて、 うちひさす都のまちは、 煩悶の壁に惱めど、 鏡なす白川は蜘手に流れ、 風のみひとり、たまさぐる、 洞穴口の花の錦や。

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