縁側のひなた

山之口貘

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年を問われると小さなその指を だまって四つそろえたのだが お口はないのかなと言うと 口をとんがらかして よっつと言い 膝の上にのっかって来ては パパのしらがをぬくんだと言うのだ いつのまにだかこのパパも しらがと言われる白いものを 頭のところどころに植えては来たのだが ミミコがたった四つと来たのでは 四十五歳のパパは大あわて しらがはすぐに植えつけねばならぬので ひなたぼっこもなにもあるものか ミミコをお嫁にやるそのころまでに 白一色の頭に仕上げておいて この腰なども ひん曲げておかねばならぬのだ

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