山之口貘

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食うや食わずの 荒れた生活をしているうちに 人相までも変って来たのだそうで ぼくの顔は原子爆弾か 水素爆弾みたいになったのかとおもうのだが それというのも地球の上なので めしを食わずにはいられないからなのだ ところが地球の上には 死んでも食いたくないものがあって それがぼくの顔みたいな 原子爆弾だの水素爆弾なのだ こんな現代をよそに 羊は年が明けても相変らずで 角はあってもそれは渦巻にして 紙など食って やさしい眼をして 地球の上を生きているのだ

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