ミミコの独立

山之口貘

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とうちゃんの下駄なんか はくんじゃないぞ ぼくはその場を見て言ったが とうちゃんのなんか はかないよ とうちゃんのかんこをかりてって ミミコのかんこ はくんだ と言うのだ こんな理窟をこねてみせながら ミミコは小さなそのあんよで まな板みたいな下駄をひきずって行った 土間では片隅の かますの上に 赤い鼻緒の 赤いかんこが かぼちゃと並んで待っていた

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