祟り
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ひとたび生れて来たからには
もうそれでおしまいなのだ
たとえ仏になりすまして
あの世のあたりに生きるとしたところで
かかりのかからないあの世はないのだ
棺桶だってさることながら
おとむらいだのお盆だの
お寺のおつきあいだのなんだのとかかって
あの世もこの世もないのでは
はじまらないからおしまいなのだ
金はすでにこの世の生を引きずり廻し
あの世では死を抱きすくめ
仏の道にまでつきまとい
人間くさくどこにでも祟ってくるのだ
たとえまずしい仏の住む墓が
みみずのすぐお隣りに建ったとしても
ロハってことはない筈なのだ
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