在
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土地のものには馬鹿ていねいに
藁の上草履を出してすすめるのだが
疎開のものには知らぬ顔なのか
こんなふうにしてぼくなんぞ
どこに来ても粗末にされてしまうのだと
床屋のおやじのすることを見て
ぼくは正に誤解していたのだ
おやじはいかにも
うまいことを考えたもので
馬鹿ていねいには見えてもそれが
板の間を汚されないための上草履であって
土地のものらがみんな
野良からそのままの
泥んこの足で来るからなのだ
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