朝露
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今朝田舎には、
しつとりと
白い大粒の露が置いて居る。
私達が素足に
竹の皮の草履を穿いて、
小走りに海の方へ下りて行くのは、
両側に藤豆と玉蜀黍とが
人の丈よりも高く立つ細道。
おお、何と云ふ親しさだ。
小さな紅玉を綴つた花や、
翡翠の色の長い葉が
額にも、手にも、袂にも触れる。
さうして、その度に露がこぼれる。
今朝、田舎には
どの草木にも
愛の表情と涙とが溢れて居る。
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