母の歌
本文の表示
ふたおやの愛の心は
等しくて差別なけれど、
その愛の姿のうへに
おのづから母ぞ異る。
女にて母とならずば
如何ばかり淋しからまし。
女なる身の幸ひは
母となり初めて知りぬ。
生むことは聖なるわざぞ、
母ひとり之をなすのみ。
神の子と云はるる人も
母の血を浴びて生れき。
男らは軍に出でて
人斬りし道なき世にも、
をさな児に乳房を与へ、
かき抱き歌ひしは母。
母なくば人は絶えけん、
母ありて、人の生命は
つぎつぎに新たになりぬ、
美くしくやさしくなりぬ。
今の世も男ごころは
おしなべて荒く硬かり。
正しきに導くものは
母ならで誰か能くせん。
願はくは母の名に由り、
地の上の人を浄めん、
富む者の欲を制せん、
戦ひを全くとどめん。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
母の歌の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
母の歌に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。