〔無題〕(『晶子詩篇全集拾遺』収録・同題第11篇)
本文の表示
来て寝やしやんせ、三本木。
前の河原に脊の高い、
青い蓬のあひだから、
ちよ、ちよ、ろ、ちよ、ちよ、ろと水が鳴る。
来て寝やしやんせ、三本木。
知恩院の鐘がどんよりと
曇る月夜に鳴る晩は
前の河にも花が散る。
来て寝やしやんせ、三本木。
祇園の夢を見残して
ひとり千鳥を聞く夜さは
しんぞ恋路が悲しかろ。
来て寝やしやんせ、三本木。
あの鳴る鐘は黒谷の
松に涼しい明の鐘。
お目が覚めたぢやないかいな。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
〔無題〕の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
〔無題〕に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。