〔無題〕(『晶子詩篇全集拾遺』収録・同題第17篇)

与謝野晶子

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善しと人の褒むる物事の裏に 偽と慢心と嫉妬と潜む。 そは醜き不純の光なり 我は身を投げてあらゆる罪悪と悔恨と耻辱とに抱かまし、 その隠れて徐徐にあらはるるものほど、 遠空の星の永久に輝く如く、 純金の錆びず、金剛石の透きとほる如く、 いつ見ても活活として美くしく好ましきかな あだし人のそを罵るも正直に罵るなれば亦美くし。

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