春月

与謝野晶子

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別れてながき君とわれ 今宵あひみし嬉しさを 汲てもつきぬうま酒に 薄くれなゐの染いでし 君が片頬にびんの毛の 春風ゆるくそよぐかな。」 たのしからずやこの夕 はるはゆふべの薄雲に 二人のこひもさとる哉 おぼろに匂ふ月のもと きみ心なきほゝゑみに わかき命やさゝぐべき。」

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