雨の日

秋葉喬

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雨の日はいい- 無花果の葉を打ち 無花果の實をぬらし そぼそぼと下つてくる雨 それは 私生兒の心をうるほし 土をうるほし やがて蛙は望郷の唄を歌ふのだ 目を閉ぢて聞く雨には 子を育てた母の子守唄がある。 雨はまた今日も- 思ひ出の種を植えつけて行く。 十八世紀の夢に 風をはらませて ラツパは- HA RA HARAとなく。 机の上に置いた便器のやうに 屋根裏の旗が TA TA TAと動く。 TA TA RA 萬國旗のにほひに 石膏のドクロが 汗ばんで踊る 踊る。 拍手と冒險に慢性した 飛魚のヒレが 極樂と地獄を 飛び越えて行く。

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